Exnessが上陸(再上陸)して3年以上が経過しました。
世界的に大きなFXブローカーであるExnessは派手なボーナスはないものの、だからこそあやしい点なく純粋に良い取引条件を求める海外FXトレーダーに支持されている状況となっています。
本記事の投稿後もこのページの内容はつねに最新にアップデートしています。
私自身、Exnessが上陸したときからトレードし続けてきた感想と、
SNSからほかのトレーダーたちの評判を参考にして、Exnessを「総評」としてまとめていきたいと思います。とくにデメリット面に関してははっきりと書いています。
Exnessの評判は良好
X(旧Twitter)の海外FXトレーダーの投稿ではExnessについての言及が増えてきており、
ここ3年くらいのあいだにExnessユーザーは極端に多く増えている印象があります。
とりわけ「ボーナスのない海外FX業者のなかでは」Exnessに対してのカキコミが圧倒的に多い。
海外FXのクチコミサイト FPA(フォレックス・ピース・アーミー)でもTwitter同様にトレーダーの英語レビューを見ることができます。
(ただしFPAはページ上位にADと表示されているFXブローカーは広告であることに注意。)
FPAにおいても、Exnessは老舗のIC Markets、Pepperstone、XMなどとならんでレビュー件数が多いです。
これによりブローカー規模は大きいこと、ユーザーが世界的に多いことがうかがえます。
Exnessグループの月間取引量は世界でもトップクラスのものとなっています。
ネット上での感じ方は人それぞれなので、
FXブローカーの良し悪しは、FXになにを求めるのかということと、結局トレードスタイルによってだと考えています。
あくまでSNS・レビューサイトは参考程度。
たとえば海外FXにボーナスを求めるトレーダーは多いと思うのですが、Exnessにはボーナスはありません。
それでもひとついえることがあれば、Exnessは決して間違った選択にはならないということ。
ネット上でいわれているExnessのメリット・デメリットは私が思っていることと同じであることが多いです。このことを詳しく後述します。
ひとまずの結論:ボーナス業者ではないのに評判はおおむね良い!
というかボーナス業者を除けば海外FX人気ナンバーワンになりつつある。
Exnessは2022年から世界における取引量がトップになりました。※Exness公式発表およびFinance Magnatesレポートより
海外FXブローカー Exnessについて
Exnessは一度、ほかのライセンスの関係で日本市場から撤退した過去がありますが、今回は無制限レバレッジといった話題性と早期から多くのトレーダーに利用され支持されているということで撤退する可能性は低いのではないかと思われます。
ライセンスはセーシェルということでXMと同じとなります。グループ拠点がキプロスということも共通しています。
仮想通貨バブルが起きたころ、仮想通貨取引で最大の取引量をほこるBinanceもセーシェルが拠点となっていました。
つまり現在、世界的に大きなブローカーが一部の海外向けにセーシェルライセンスということは、それが事情がいいということなのでしょう。
Exnessグループのライセンスはセーシェルのほかにキプロス、英国FCA、BVI、キュラソー。
サポートオフィスはマレーシアなど。Exnessは設立15周年を迎え、6つの海外拠点に2,100人を超える従業員数。
Exnessは、トレーダーとブローカーのトラブル解決を図る国際的な組織のFinancial Commissionに加盟しており、この第三者組織の基金はブローカーに問題があれば最大2万ユーロまで補償する内容となっている。
Exnessの(デメリット面を含めた)総評
先にデメリットを詳しく書きます。デメリットとして「ボーナスがない」ということは除きます。
銀行送金に対応済み
まず、Exnessの最大のデメリットだったのが、
入出金に銀行送金が使えないということでした。
追記:2021年8月より入金から銀行送金に対応しました。
出金にも対応しました。
日本で人気のメジャーどころの海外FX業者、たとえばXM、Axiory、Titan FXは入出金ともに銀行送金に対応しています。
このへんの海外FX業者に食い込んでいくためには銀行が使えるということが課題になってくると考えています(→追記:対応済み)
再上陸当初のExnessの入出金はオンラインウォレットのBitwalletを使っていくことがベターでしたが、この問題点としてBitwalletに残高がある人でないと使いにくいということがありました。
デメリット | レバレッジ制限について
Exnessの気になるところとして、
ほかの大手FXブローカーと比べてサーバーがまだ弱いと指摘されることがある点、
それと時間帯によって200倍へのレバレッジ制限がかかることがあるということ。
やはりExnessの利点はレバレッジにあるので、口座を分けて攻めたトレードをする場合にはレバレッジ制限に気を使いながらのトレードとなります。
レバレッジ制限やストップレベルの調整は、高頻度売買やゼロカット、指標トレードを多用するトレーダー個別のアカウントによっても制限がかかることも報告されています。
EAトレーダーにそこまで支持されていない
EAには不向きなためかEAトレーダーでExnessをメインにしているトレーダーは少ないということも書いておきます。
Exnessでは取引口座のサーバー番号によってアムステルダムや香港など複数のサーバー場所があり、自前で借りるVPSとのロケーションを合わせづらい。
よくあるブローカー側で条件を満たせば利用できる無料VPSも、ExnessのサーバーがニューヨークやロンドンにあるわけではないためかBeeksといった著名VPSではない。ただしVPS利用条件のハードルは他ブローカーと比べて低い。
一部通貨ペアのスプレッドは狭くない
Exnessのメジャー通貨ペアとXAUUSD(ゴールド)、BTCUSD(ビットコイン)のスプレッドは確かに狭くて優良です。
しかしExnessのスプレッドがいくら狭いといっても一部の通貨ペアはそうではないことに注意。
とくにXAUEUR(ゴールドユーロ)のペアはスプレッドが広くてトレードできたもんじゃなく、ほかにXAUAUD、XAUGBP、USDZAR、USDZARも広い。通貨ペアは多ければいいものではないということを感じます。
上記ペアほどではないですが、CADJPY、GBPNZD、EURCHF、EURGBP、NZDCHF、GBPCAD、NZDJPY、GBPCHFもやや広い。AUDCAD、USDCAD、AUDNZD、USDCHF、EURNZDも少し広い。ただしこれらは他ブローカーであってもスプレッドが狭くない通貨ペアではある。
実績づくり・これからのユーザー獲得
近年、新興FX業者が多く進出してきていることもあり、FX業界はかなり競争が激化しています。
採算が取れなくて撤退していくFXブローカーも多くなると予想されます。
Exnessくらいの規模となってくるとその可能性は低いですが、日本のトレーダーの受け入れを再開してまだ間もないので実績をつくっていく段階ではあるということですね。
XM、iFOREXが20年近くの歴史を誇っているので比べてしまうとまだまだです。
それでも、2021年8月発表のExnessのCCO(最高商務責任者)メッセージでは、日本に対して信頼できるサービスの提供にとても強い意気込みは感じられました。ほかのFX会社との差別化、銀行送金のこと、サーバーまわりの強化に言及されていたので期待しています。
Exnessのいいところ
Exnessの強みとしては、
無制限レバレッジを使わなくとも最大レバレッジ2,000倍といった業界一のレバレッジ水準があり、スワップフリー(スワップなし)の提供もExnessがやり始めてからほかのブローカーも追従して業界全体の取引環境が良くなっています。
世界における取引量トップクラスでブローカー規模が大きく、ほかのブローカーと比べれば信用不安が起こりにくいことなどメリットはいくつかありますが、
ここではExnessの利点のひとつとしてCFD取引が有利ということを上げておきます(ドル円といったメジャー通貨の取引は各社そこまで差はでにくい)。
Exnessの仮想通貨、株式、インデックス、ゴールドはスワップフリー。……追記:でしたが現在少し改悪されてしまい、ゴールドはスワップフリーレベル「優待」からスワップフリーになりました。
取引量を重ねてスワップフリーレベルが「優待」になることでメジャー通貨ペア全般がスワップフリーになります。
とくにビットコインは、レバレッジ取引となるとポジション保有時にマイナスの金利が取られてしまう取引所は多いのですが、Exnessではどれだけ日をまたごうともそれが「0」になります。
あとは仮想通貨ペアに関してはスプレッドがもっと狭ければという意見は多いですね。
追記:2022年1月31日からBTCUSDのスプレッドが次第に引き下げられていきました。
Exnessの銘柄数は豊富で、ビットコインとゴールドのペア(BTCXAU)などちょっと変わったペアもある。
ただしXAUUSD以外のゴールドペア(XAUEURなど)のスプレッドは広く、XAUEURはXMにさえ負けています。銘柄によっては他ブローカーのほうが条件がいい場合あり。
トレーダーに人気のゴールド(XAUUSD)は為替ペアと同じハイレバレッジで、ゼロ口座の平均スプレッドは0というように取引しやすいブローカーであるといえます。
実際にX(旧Twitter)にいる中身のあるトレーダーがExnessを使っていることは多くなっている。
ポジション保有中にいつでも資金移動ができるということに関しても海外FX界随一ですね。資金移動と出金は瞬時に自動処理されます。
Exnessの安全性と現在の総評
2024年になった現在【Exnessの安全性】
2022年の暮れからExnessのスワップフリーレベルに改悪(ゴールドのスワップフリーは「拡張」からになった)があったように、FXでは取引条件の改悪が起きることは覚悟しなくてはなりません。
しかし「改悪」はFXブローカーが継続して運営していくためにはある種必要なことでもあり、あり余るサービスや豪華すぎるボーナスを提供しているFXブローカーのほうが危険だったりします。
運営上のリスクをヘッジできていないことのほうが問題で、このことはレバレッジ制限や、システムの歪みを取りにいくようなトレーダーに対してなにかしらの制限(対策)を入れなくてはいけないことを含めてそうです。
改悪や制限が起きたときにはネガティブに騒がれてしまうこともありますが、
2024年4月現在もExnessの入出金は早く、スタッフも増員されて堅実に稼働している印象です。
ExnessはFinancial Commissionという補償基金に加盟していることもひとつの安心材料ではあります。
追記:2023年9月下旬から表向きのトップページからは「言語:日本語」を選択できなくなっています。
Exnessのいいことばかりいってもしょうがないので気になるところは
- いくらハイレバレッジが長所といっても時間帯によってレバレッジ制限がかかってしまう
- いつスワップフリーが取り上げられるかわからない
- 裁量には向いているものの、EA(自動売買)には不向き?↓
- サーバー場所が特定の場所ではなくVPSとのロケーションが合わせづらい
- サーバー場所がエクイニクス社のニューヨークにあるデータセンターといったような著名な場所ではない
- IC Markets、スリートレーダーなど本格派好みの海外FXブローカーの選択肢がほかにも出てきた
気になる出金について
Exnessはボーナスを提供していないので、ほかのボーナスを提供している海外FX業者と比べて規約違反に抵触して出金トラブルになってしまう可能性はかぎりなく低いです。
出金はレギュレーションに沿って自動処理されます。
それでもExnessにかぎらず「海外FXの出金ルール」は知っておく必要があります。
クレジットカード入金はその入金分が返金処理され、そのあとにほかの手段で出金となります。
Bitwalletなどのオンラインウォレット、ビットコインやテザーはその手段をもちいて一度入金している必要があります。
入出金についての補足
とりわけカード入金はカードによって返金されるタイミングがバラバラで、海外FXへのカード入金の規制が厳しくなっていることもあるので、入出金はBitwalletをはじめとしたオンラインウォレットが便利だと感じています。
追記:Exnessが上陸した当時と比べて銀行送金、ビットコイン、テザーなど多くの入出金に対応してきたので、依然として使いやすい入出金手段であることに変わりはないですがBitwalletにこだわる必要はなくなりました。
1度におけるExnessからBitwalletへの出金はドル換算で25,000ドル(約250万円と少し)までです。それ以上の出金は複数回に分ける必要があります。
同様に1度におけるBitwalletから国内銀行への出金も50万円が上限なので、それを超える出金は複数回に分けて出金する必要があります。
それと取引していた取引口座から申請しないとエラーが出ることがあります。その場合、取引していない口座から取引していた口座に資金移動してから申請すること。
わからないことがあればExnessのカスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
同じタイプの海外FX業者は?
Exnessと似ているタイプの海外FXブローカーとしては、
Exnessには「スワップフリー」「レバレッジ無制限」があるので似たようなFXブローカーというのは見つかりません。……でしたが、そのあと似たようなサービスを提供する海外FX業者は増えました。
Titan FX、IC Marketsがあります。
Exnessのゼロ口座・ロースプレッド口座と似たような海外FX業者としては、スリートレーダー、ボーナスはありませんが取引コストが安く、関連グループ含めれば世界における取引量が大きいという共通点があり、EA(自動売買)を使うトレーダーでExness以外を検討したい場合はスリートレーダーやIC Marketsを検討するといいかもしれません。
Exnessはボーナスを提供している業者ではないのでXM、FXGT、Axioryとは違いますね。
スリートレーダー、Titan FX、Axiのようなオセアニアのブローカーでもない。
世界の取引量でいうとExnessと同じレベルの大規模ブローカーとしてIC Marketsがありますが、IC Marketsはそこまで日本市場向けに整備されていません。
IC Marketsの入出金は国内銀行振込やBitwalletに対応していない。
これから海外FXトレードするならExness
トレードするまでの手順
- 「Exnessの口座開設」:【Exness(エクスネス)の口座開設】登録方法と本人確認について
- 「マイページの使い方」:【Exnessのパーソナルエリアの使い方】マイページで使うところをわかりやすく解説
- 「MT4 / MT5のログイン」:Exness(エクスネス)【MT4】インストールとログイン方法