海外FXは【追証なし】です。そして「ハイレバレッジ」があります。
これら「追証なし」と「ハイレバレッジ」の相性の良さは絶大!
しかし…トレードスキルがない段階で、ハイレバレッジのFXトレードをすれば資金を一瞬で溶かしてしまう「諸刃のつるぎ」でもあります。
…それでも投資元本以上の損失リスクは「ない」ので、レバレッジ取引であるものの最大で失うのは入金額までにとどめることはできるということ。
今回はこの「追証なし」の海外FXトレードについてより理解を深めることができるページになっています。
「追証なし」の海外FXトレードの正しい考え方とは!?
なぜ海外FXが「追証なし」なのか
まず、前提知識として「なぜ海外が追証なし」なのかを簡単にまとめます。
「追証」とは「追加保証金」の略。
追証のある状態になってしまったら証券会社に追加してお金を差し入れなければならない。
強制ロスカットされて口座残高がマイナスとなったとしても、追証を求められることがないので海外FXトレードでは借金ができることはないということになります。
借金ができるリスクゼロです。
なぜ海外FXは「追証なし」で国内FXには「追証がある」のか? その理由として以下の2つのことがあります。
- 国内の法律では、顧客の損失を証券会社側が補填(ほてん)することが禁止されている
- 海外から他国の顧客に対しての取り立ては手間・費用を考えると実質不可能であることから、最初からサービスのひとつとしてゼロカットを提供している
国内FXでは実現できない「追証なし」かつ「25倍を超えるレバレッジ」でトレードできるのが海外FXですが、
国内から利用できる海外のFXブローカーは(金融ライセンスがセーシェルなどの)オフショアのFXブローカーとなります。
海外口座が不安な場合には判断材料のひとつとして、利用するFXブローカーの母体となるグループ会社が英国のFCAライセンスを持っているかなどをチェックするトレーダーもいます。
海外FXの「ゼロカット」
強制ロスカットされて残高がマイナスになってしまった場合でも残高は「0」にリセットされます。ゼロでカットされるということでゼロカット。
ただし注意点があって、口座のマイナス残高がリセットされる前のマイナス表示のときには入金しないようにしましょう。FX業者の仕様によりますが入金分とマイナス分が相殺されてしまうことがあります。
FXブローカーごとに定められている維持率を下まわって強制ロスカット(ストップアウトともいう)された場合であっても口座資金はゼロに近くなるので、海外FXの強制ロスカットとゼロカットはほぼ同じこととして認識されていますね。
メジャーどころの海外FXブローカーの公式ページには、でかでかとマイナス残高はリセットされる旨、トップページ下の注意書きに投資元金までの損失リスクがあること、「追証なし」であることは英文の規約にも明記されています。
一部の業者でトレーダーに対してゼロカットを提供していない(ことにしている)海外FX業者はありました。
実際にマイナスになっても、そのマイナス分を顧客には請求しなかったようでしたが、引き続きその業者でトレードを続けたい場合にマイナス分を入金しなければならないというものでした。
現在ではこのような海外FX業者は一般的ではなく、有名どころの海外FXブローカーを使っているなら気にしなくていいことです。
ゼロカットは顧客保護のために要望されていることでもあります。
本来、国内FXの「レバレッジ規制」は顧客を守ることが大義となっているのに国内では「ゼロカット」のほうはかたくなに認められることはありません。
「追証なし」と「レバレッジ制限」について
メチャクチャなレバレッジをかけたトレーダーがいることによって証券会社側に被害が出ないように、どこでコントロールしているのかといえばそれは「レバレッジ制限」にあります。
スイスフランショックの前例を避けるように資金量のあるトレーダーに対しては「レバレッジ制限」をかけてきます。
資金力があって、かつハイレバレッジでロット数量をとってくる顧客ほどFXブローカーにとって脅威となるので、長期的に運営していくためのリスクヘッジとして「レバレッジ制限」の部分でコントロールしているところがある。
……とはいっても、個人的にFXトレードするのに最大レバレッジは200倍まででも十分だと考えています。
FXトレードは一発勝負をしないこと!
FXは口座資金を溶かしてしまわないように、ゼロの上で残高が増えていくことが理想です。
いくらハイレバができる海外FXであっても、
一発勝負はせずに利益を積み上げるように長い期間のなかでトレードしていくこと。
国内FXではこのことがオーソドックスな考え方ですが、
海外FXでも私はこの考え方です。
FXトレードは「損切り」がかならず必要となってきます。
「3歩進んで2歩下がる」
これを繰り返していくわけです。
まれに5歩先にいけるように大きく取れることもあります。
逆にロットが大きくなりすぎて一度の負けで歩けなくなってしまうようなトレードが危険。
一発で資金を溶かさなくとも半分まで減らしてしまえば取り戻すのに本当に苦労します。
「信用できるFXブローカーで、なるべくある程度の期間をもうけてトレードしていく」これが今の私のトレードでしていることですし、これからもそうだと思います。
とはいっても、そのときの自信度によってロット数はかわりますし、相場によって大きな勝負をするときもありますが、それでも最低限の自己ルールはいつだって守るようにしています。
FXトレードの秘けつは「勝ちを急ぎすぎずに徐々に増やしていくこと」ですね。
ただし国内FXと比べればハイレバぎみにはなっています。
このブログでもちょくちょく書いてきているのですが、
なんというか「ちょうどいいハイレバ加減」というものがあるのです。
ついでに資金が少ないほどリスクは追えるので、有効証拠金によってもロットはコントロールしています。
FX上級者のハイレバトレード?
私は期間を長く取ってトレードしていく派ですが、
SNSで情報をくまなくチェックしていると、
ハイレバに慣れた上級者は、数百万を入金してハイレバトレードをして勝ったらとっとと立ち去るみたいなトレードをしているトレーダーもみかけます。
資金力があって出金期間を早めているトレーダーにとってはこのような考え方もありだなと思っています。
逆に慣れていないトレーダーはいっきに入金しないほうがいいと思っています。
FXの口座資金に100万円を入れているトレーダーがいたとして、1回の損失を10%までにおさえるとした場合、1回の損切りで失う金額は10万円になります。
同様に100万円のFX資金があって、資金を10回に分けて10万円だけを入金した場合、かりにゼロカされたとしても上記と同じ10万円の損失にとどめることができます。
いっきに100万円をFXに入れるよりかは10万円づつに分けたトレードのほうが安全といえます。口座資金までがストップロスになっているということ。
長くトレードしていくことを意識する
デイトレードなのかスイングトレードなのか、入金力や全体の資金量がいくらなのか、出金ペースはどれくらいなのかと、
結局トレードのスタイルは人それぞれです。
それでもひとついえることは上級者でない場合は、FXスキルを向上させていくためにも、なるべく資金を溶かさないように長くトレードしていくことのほうが大事だと考えています。
入金して溶かして入金して溶かしての繰り返しが一番よくないので、
FXに慣れていないうちは、ロットを落としてでも長くトレードしていくことを意識したほうがいい。