一般に海外FXでは【スプレッド】が広いです。
かといってハイレバレッジ・追証なしといった海外FXのメリットは捨てることはできないもので、そのような取引コストに悩む海外FXトレーダーにうってつけのFXブローカーがExness(エクスネス)であり、その場合とくにExnessのゼロ口座を検討すべきです。
プロ口座を使える最低入金額1,000ドル(10万円と少し)の資金がある場合、スタンダードを使うことがもったいない。
このページではなぜスプレッドの狭さをもとめるのならExnessのプロ口座のいずれかなのか、
Exnessの「ゼロ口座」と、もうひとつゼロと同じようなスペックを持つ「ロースプレッド口座」の使用感、
「ゼロ口座」と「ロースプレッド口座」の違い、
ほかの海外FX業者とスプレッドを比較してどうなのか? がわかるようになっています。
ボーナスはないがスプレッドが狭いExness(エクスネス)
海外FXではレバレッジの選択肢の多さという最大の利点がある一方で、ほとんどの海外FXブローカーでは取引コストが大きくなりがちです。
このことはもっともメジャーな海外FXブローカーであるXMTradingのドル円の平均スプレッド(pips)が「1.6」であることに対して、国内FXでは「0.3から0.2」であることがわかりやすい例ですね。
ボーナスを提供している海外FXブローカーとなれば、とくにスプレッドは広くなりがちです。
FXに腰を据えて長くトレードすればするほどにスプレッドコストが重くのしかかってしまうということがあり、
海外FX中級者ほどとなれば「ボーナスを提供していない」かつ「スプレッドが狭い上位口座」が用意されている海外FXブローカーを使うようにしましょう。
Exnessは典型的なボーナスはないが取引条件で勝負するタイプのブローカー。
Exnessはハイレバレッジと低スプレッドのいいとこどり
海外FX業者間の競争も進んできており、取引条件を改善しているFXブローカーが多くなっていることはトレーダーにとって歓迎すべきことです。
あらゆるFXブローカーのなかでも「ハイレバレッジ(最大で無制限)」と「最狭スプレッド」の両立がもっともできているのがExnessであり、
Exnessの最狭0の口座タイプが「ゼロ口座」となります。
後述する「ロースプレッド口座」もゼロ口座とほぼ同じスペックとなるのでオススメとなります。
ほかのスプレッドの狭いタイプの海外FX業者はレバレッジが最大でも500倍までに抑えられていることが多く、強制ロスカット水準も高め(Exnessは0%)
しかしExnessのゼロ口座、ロースプレッド口座は利用するのに1,000ドルの入金が必要。
少額入金からトレードできるExnessの「スタンダード口座」であっても、海外FX業者のなかではスプレッドは狭いほうです。
スタンダード口座のスプレッド
Exnessのスタンダード口座は、ほかの主要海外FX業者の「スタンダード口座」とくらべても狭い水準。
日本で知られている海外FXブローカーであるXMTrading、AxioryとExnessの平均スプレッドの比較です。
XMTradingはボーナスを提供しているFXブローカーであって、もっとも知られている海外FXブローカー。
Axioryはスプレッドが狭いタイプのFXブローカーのなかでは昔から日本で人気のある海外FXブローカーとなります(Taitan FXと並んで人気がある。)
口座タイプはそのブローカーのスタンダード口座タイプで比較。
XMTrading | Axiory | Exness | |
最大レバレッジ | 888倍 | 400倍 | 2,000倍 |
ドル円 | 1.6pips | 1.4pips | 1.1pips |
ユーロドル | 1.7pips | 1.2pips | 1.0pips |
※数値はExnessの日本再進出した当時のもの。当時と比べてXMは最大レバレッジは1,000倍となり、スプレッドが狭い口座タイプのKIWAMI極口座が登場。各社スプレッドはより狭くなっています。
……とはいっても国内FXとくらべてしまえば、Exnessであってもスプレッドはまだ広いですね。
国内FXか海外FXかは「スプレッド」か「海外FXだけでしかできないことを求めるのか」のどちらを取るのかはトレードオフです。
それでも、
次に検討するExnessの「ゼロ口座」および「ロースプレッド口座」を考えると、海外FXトレードのパフォーマンスはさらによくなる可能性があります。
ゼロ口座とロースプレッド口座のスプレッド
Exnessにはスタンダード口座のほかに、プロ口座として「ゼロ」「ロースプレッド」「プロ」の最低入金額が定められた上位口座があります。
Exnessの口座タイプについて
Exnessの口座タイプは基本として4種類あり(あとから少額用の「セント口座」が追加され5種類となりましたが)、
最初から誰もが使える「スタンダード口座」と、
スタンダード以外の1,000ドルからの初回入金額が定められている「3つのプロ向けの口座タイプ」があります。
ゼロ口座とロースプレッド口座 | その違いについて
「スタンダード口座」から乗り換える口座として、まず検討するのが「ゼロ口座」、あるいはExnessで一番新しい口座タイプである「ロースプレッド口座」となります。
ゼロ口座のスプレッドと手数料
ゼロ口座は、ほとんどの時間で最狭「0」からのスプレッドであるかわりに手数料が「外出しでかかる」口座タイプです。
Exness「ゼロ口座」のスペックは、
30ペアにおいて取引時間帯の95%でゼロスプレッドとなっており、
1ロットごとのドル円の手数料は片道3.5USD、往復で7USDとなっています。
※1ロットは10万通貨。ポジションの保有、決済のそれぞれに片道分として手数料がかかります。保有と決済をまとめた料金が往復です。
日本のトレーダーはドル円のレートによって手数料は変わることになります。
MT4のポジション決済画面にスワップと同様に「手数料」の表示があり、ここに表示されている金額がトレードするごとに差し引かれます。
海外FXでは、スプレッドが狭いかわりに「外出しの固定手数料がかかる口座タイプ」というのは一般的で、とくに最低入金額が定められている上級者向けの口座として用意されていることが多い。
とはいってもExnessにおける上位口座は、最低入金額は1,000ドル(10万円と少し)からなのでFXする金額としてはハードルが高いわけではないです。
減ってしまった分には使い続けることができます。
初回入金1,000ドルが条件なのであって10万円ちょうどではないことに注意が必要です。
ちなみに1,000ドルの入金として別口座からの内部振替でも使うことができました。
ロースプレッド口座のスプレッドと手数料
Exnessの4種類の口座タイプのうち、外出しで手数料がかかる口座タイプとしてはゼロ口座のほかにロースプレッド口座があります。
ゼロ口座は通貨ペアによって手数料が違うのですが、
ロースプレッド口座は、ゼロ口座ほどスプレッドが狭いわけではないがどの通貨ペアも均一で片道3.5USDです。
スプレッドの狭さは、ゼロ口座 ≧ ロースプレッド口座となり、ゼロ口座のほうがスプレッドが狭い。
外出しの手数料はどちらもドル円は片道3.5ドルですが、通貨ペアによって異なるものもあって、ほとんどの銘柄でロースプレッド口座 ≧ ゼロ口座(ロースプレッドのほうが手数料が安い)
ゼロ口座の手数料は、オセアニア通貨(オーストラリアドル、ニュージーランドドル)だと少し高くなります。
ただし「スプレッドが狭いゼロ」と「手数料が安いといえるロースプレッド」は、表面のスペックが違うだけでトータルの取引コストはそこまでかわらないという見方もできます。
ちなみにスワップのつき方は同じです。
オーストラリアドル、カナダドルなど取引する通貨ペアの種類が多いならロースプレッド口座にしておくことがいいのではないかと考えています。
Exnessの口座タイプごとの特徴
私が感じた、Exnessのそれぞれの口座タイプの特徴・感想をまとめると、
個人的に迷うくらいならゼロ。EAを使うトレーダー、1日のあいだに攻めたトレードをするならばゼロでいいかなと思います。
少額資金の場合で、ロット少なめかつ長めのポジションしか取らないスイングトレーダーならばスタンダードのままでもいいと思います。
1,000ドルの最低入金額を満たせる場合で、スタンダードの延長として使いたいトレーダーはロースプレッドがおすすめ。
資金があるのに上位口座を使わないことはもったいないです。
手数料なしの上位口座を使いたいのならプロ。
プロは価格変動によるスリッページを抑えたいトレードに適しています。
しかしプロの即時約定タイプはリクオート(約定されない場合に新たな価格を掲示され、それを受け入れるかキャンセルするかの表示)が発生することがある。
ゴールドのスプレッドについて
▼ゴールドのスプレッドと特徴について詳しくはこちら
スプレッドが広がる朝の時間帯など
どこのFXブローカーでもそうですが、早朝、指標時、市場のオープン・クローズにスプレッドが広がることはあります。
レバレッジ制限がかかりやすいタイミングと同じであることが多いですね。
ビットコイン(仮想通貨)のスプレッドについて
ExnessのゼロとロースプレッドのBTCUSDのスプレッドはとくに荒れていないときで5ドルを下回っていることが多いです。
ほかの海外FX業者とのスプレッド・手数料の比較
※以下はドル円における比較となります。
人気ナンバーワンの海外FXブローカーのXMTradingのスタンダード口座ではない「ゼロ口座」の1ロットごとの外出しの手数料は片道5ドル、往復では10ドルとなっています。
取引コストの安さではXMよりExnessのほうが有利ですが、XMは取引コストの安さを売りにしているブローカーではないので比較するのは次のブローカーです。
有名どころの「スプレッドが狭いタイプのFXブローカー」は、
昔から定番だったのがAxioryとTradeview、現在人気が出ているのがTitan FX、スリートレーダーなどのオーストラリア系ブローカー。
2021年中旬に出てきたオーストラリア系ブローカーのスリートレーダーのRAW口座は外出しの手数料は1ロットあたり400円。4ドルじゃなくて400円!
上記ブローカーはトレーダーからスプレッドに関して定評があり、「クッション機能ありのボーナスは提供していない」という共通点があります。
Axioryのナノスプレッド口座は「ゼロ口座」と同じようなスペックをもち、スプレッドが狭いタイプのFXブローカーのなかでは昔から人気がある。キャンペーンもよく開催されています。
ナノスプレッド口座の1ロットごとの外出しの手数料は3ドル、往復6ドルとなっています。
Tradeviewのスプレッドもかなり狭いほうで外出しの手数料は1ロットごとに片道2.5ドル、往復5ドルです。
これまで取引コストを下げてEAを使いたいトレーダーに選ばれていたのがTradeviewで、ほかにある程度の実績のあるFXブローカーでTradeviewほど取引コストを安くできるFXブローカーはなかったですね。
ただしTradeviewは玄人向きのFXブローカーでページやサービス内容がわかりやすいとはいえないFXブローカーです。強制ロスカット水準も100%と高め。
まとめると、ほかのFXブローカーのスプレッドは完全「0」ではないので手数料だけでは単純比較できなく、
完全固定スプレッドでないかぎりは、どこのFXブローカーであっても時間帯によってスプレッドは広がりますし、各FXブローカーの銘柄によっての有利不利もあるので、一概にはいえませんが、
トレードコストが安い、かつFXブローカーとしての使いやすさを考慮すれば「Exnessのゼロ口座(およびロースプレッド口座)」と「Axioryのナノスプレッド口座」があり、
トータルのスペックで今一番注目できるのはExnessという感じです。
「世界におけるFXブローカーとしての規模」と「入出金にBitwallet(ビットウォレット)が使える利便性」ではExnessだからです。
Exnessには仮想通貨ペアがあり、無制限レバレッジがあり、プレミア会員特典あり、スワップフリー、強制ロスカット水準も0%です。
Exnessのゼロ、ロースプレッド、プロの上位口座は、その取引口座に1,000USDの入金がなければ利用することができません。
いくらから使えるのかは地域(国)によってもかわり、一度にその金額を入金する必要があります。
その金額以上の入金がされていない上位口座はMT4 / MT5にアクセスしても無効となっており、入金を満たせば取引できるようになります。
トレードで1,000USDから減らしてしまった分には問題なく使えます。