Exness(エクスネス)の【3種類のプロ口座】について解説します。
Exnessにはスタンダード口座のほかに上級者向けのプロ口座があり、プロ口座はスプレッドが狭くて取引コスト面で有利なものとなっています。
3種類のプロ口座の利用条件はいずれも1,000ドルの初回入金となっており、一度利用条件を満たせば残高を減らしたとしても使い続けることができます。
Exness(エクスネス)の口座タイプに「3種類のプロ口座」
Exnessの口座タイプには「スタンダード口座」と「利用条件のある3種のプロ口座」があります。
【3種のプロ口座】
- ロースプレッド(スプレッド狭い、外出しで手数料あり)
- ゼロ(最狭スプレッド0から、外出しで手数料あり)
- プロ(スリッページのない即時約定タイプを選べる)
プロフェッショナル用ということでプロ口座ですが、3種のプロ口座のなかに「プロ」があることが名前でややこしい。
口座タイプによって通貨ペア名のあとにつく文字がかわります。 スタンダード口座は通貨ペア名のあとに「m」がつきますがプロ口座にはつきません。
メリットを端的にいえば3種のプロ口座はスタンダードと比べてどれもスプレッドが有利なものとなっています。
スタンダード口座について詳しくはこちら
プロ口座の利用手順
- Exnessマイページから「プロ口座」を追加で開設
- 開設した「プロ口座」に1,000ドル以上の入金をする
- MT4 / MT5にログインしてトレード開始
初期ではスタンダードのドル口座のみとなっているのでマイページから追加口座を開設します。
プロ口座の利用条件は初回入金1,000ドルから
「無効」となっています!
利用条件を満たす前のプロ口座にログインしても無効の状態のまま取引口座にログインするとMT4 / MT5のメッセージで「authorization failed」と表示されてしまう。
▼ スマホ版MT5では入金前のメッセージ「Invalid account(無効な口座)」
▼ 1,000ドル以上の入金後に自動で口座が有効化(※このときドル円レートは110円以下でした)
トレードができる状態になっています。
1,000ドルの入金は1回の入金で満たす必要あり。
10万円ではなく「1,000ドル」であることに注意です。ドル円のレート120円台なら13万円入金すれば確実。
1,000ドルを入金したあと減らした分には問題なく使い続けることができます。
初回入金さえ満たせばそのあとずっと自由に使える!
3種類の「プロ口座」の特徴と違い | スプレッドと手数料と約定方式が違う
覚えておくべきことはこれだけ
- 3種類のプロ口座はどれも「スプレッドが有利」
- プロのみスリッページを制御できる「即時約定タイプ」を選べる
ロースプレッド、ゼロ、プロのプロ口座同士を比較した違いはつぎの3点。
- スプレッドが多少違う
- ロットごとの外出しの手数料があるか(プロは手数料なし)
- 約定方式(プロのみ即時約定タイプを選べる)
つぎのことは3つのプロ口座に共通します。
3つのプロ口座はどれもが
- 利用条件は初回入金「1,000ドル」
- 最大レバレッジ「最大で無制限」
- 最小ロットサイズ「0.01」
- 最大のロットサイズ「200(一部時間帯を除く)」
- マージンコール「30%」
- ストップアウト「0%」
- MT4とMT5に対応
ロースプレッドとゼロ口座はスプレッドが狭いが手数料あり
スプレッドが狭いかわりにロットごとに定められた固定手数料があるのが「ロースプレッド」と「ゼロ」。
最初のプロ口座はロースプレッドかゼロがおすすめです。どちらもいい。
ロットごとの片道の手数料は、ロースプレッドで最大3.5ドル。ロースプレッドの手数料はゼロの手数料よりも安くなる通貨ペアが多いですが、ロースプレッドはゼロほどスプレッドが狭くない。
スプレッドの狭さ
ゼロのほうが有利
手数料の安さ
ロースプレッドのほうが有利
ただしドル円、ユーロドルなど主要な通貨ペアは「ロースプレッド」と「ゼロ」の平均スプレッドと手数料ともに同じで違いがなくなっています。
ロースプレッドとゼロの「ドル円」の平均スプレッドはどちらも「0」で、手数料も同じく「片道3.5ドル」です。
「ゴールド(XAUUSD)」の手数料はロースプレッドは「片道3.5ドル」、ゼロは平均スプレッド「0」にはなりますが手数料が「片道8ドル」となっています。
プロは手数料なし・即時約定タイプは約定されないことあり
「プロ」は即時約定タイプとなっていて、Exnessの全口座タイプで「プロ」のみ約定の仕方が異なります。
プロの約定タイプは「即時約定」と「成行約定」のいずれかを選べるようになりました(2024年2月より成行約定タイプのプロも選べるようになった)
即時約定タイプ | 成行約定タイプ |
リクオートされることあり | リクオートなし |
約定が保証されない | かならず約定 |
スリッページを制御できる | スリッページのリスクはある |
プロに外出しの固定手数料はありません。 スプレッドは「スタンダード」と「ロースプレッド・ゼロ」の中間くらいです。
リクオート(約定されずに新たな価格を掲示されること)はありますが、Exnessの上陸まもない頃と比べればリクオートは減少してきています。
プロはスリッページを許容できないトレーダーに最適ですが、リクオートされたらタップを繰り返す必要あり。
プロであっても仮想通貨ペアはほかの口座タイプと同じく成行約定となります。
プロ口座について「Q&A」
3種類のプロ口座について、とくに疑問があるであろう「Q&A」を記載しました。
プロ口座で「無制限レバレッジ」は使える?
必要条件さえ満たしていればスタンダードのほか、ロースプレッド、ゼロ、プロであっても無制限レバレッジを利用できます。
誤解されがちなのですがスタンダード口座以外でも「無制限レバは使える」ということ。
ただしレバレッジ無制限が使えるのは「有効証拠金が1,000ドル未満であること」なので、初回入金1,000ドルが利用条件となっている3つのプロ口座では無制限レバレッジを使うことを意識しないということはあります。
プロ口座で「スワップフリー」は使える?
スワップフリーが利用可能な口座タイプはスタンダード、ロースプレッド、プロ、ゼロと、つまり全部に対応しています。
スワップフリーレベル「優待」の対象通貨ペアも同じです。
ロースプレッドとゼロ口座に「XRPUSD」がない
なぜかロースプレッドとゼロには仮想通貨の「XRPUSD」ペアがありません。
XRP(リップル)は日本では人気の仮想通貨であって、XRPのペアが見つからない場合はログインしている口座タイプがロースプレッドかゼロであると考えられます。
スタンダードとプロに「XRPUSD」の取り扱いがあります。
最近の海外FXでは「特定の銘柄がMT5口座にはあってMT4口座にはない」といったことも多くなっています。
ズバリどの口座タイプがいい?
プロ口座の3つはどれもが良いといえますし、3つのプロ口座で比較してもパフォーマンスが劇的にかわるような大きな違いはないです。
対して「スタンダード口座」と「プロ口座の3つ」では取引コストに違いはあります。
入金条件を満たせるのなら「ゴールド」や「ビットコイン」のトレードであってもプロ口座のいずれかのほうが良いですね。
EAを使うトレーダーとなるとEAによって判断はむずかしくなります。
口座タイプのなかで唯一プロだけが即時約定タイプを選べて、プロの即時約定タイプのみ約定方式が違く「約定されないことがある」ということは覚えておきましょう。
スタンダードを除けば人気なのはゼロです。
ゼロは海外FXではオーソドックスな上位口座のタイプであって「スプレッドがほとんどの通貨ペアでゼロではあるが外出しの手数料がかかる」という一番シンプルな口座タイプであるから人気だと考えられます。
スタンダード口座の延長として使える口座タイプがロースプレッド。
ロースプレッドはゼロほどスプレッドが狭くはないが、全体的に手数料は安く、ストップレベルもゼロより狭く(有利に)なっている通貨ペアが多い。
Exnessでは最大で200のリアル口座が持てるので気になる口座タイプがあれば試してみるとよいですが、
スタンダードが気に入っていたのならロースプレッド、海外FXブローカーによくある上位口座の使用感がゼロ、外出しの手数料を避けたいならプロがいいと思います。
Exnessはボーナスがないからこそ良い
よくある海外FXのボーナスは、スプレッドが広い「スタンダード口座」タイプにしかボーナス付与の対象となっておらず、ボーナス欲しさに不利な取引条件でずっとトレードしているトレーダーが多く見受けられます。
Exnessはボーナスを提供しているFXブローカーではないので、迷うことなく上位口座を選べる。
初回入金1,000ドルを満たせるのならスタンダードを使う理由はありません。
ボーナスを提供している海外FX業者には規約の面でリスクもあり、
最初からボーナスのないExnessでは取引条件の良い口座タイプを冷静に選べるという隠れたメリットがある…というと大げさに聞こえるかもしれませんが、FXトレードでは取引条件の良い口座タイプを使っていくことで長くトレードしていくうえでは大きな違いとなっていきます。