海外FXでは【レバレッジ制限】があります。
FXブローカーの「最大レバレッジ」は状況によって変わることがあり、
Exness(エクスネス)にもレバレッジ制限はあります。
レバレッジ制限がかかってしまうとポジション保有中に証拠金維持率が落ちてしまうこともあるので、
海外FXではレバレッジ制限がかかってしまうことをあらかじめ覚悟したうえでトレードしていくことで結果は大きく変わります。
そこでこのページではExnessのレバレッジ制限について詳しく解説し、
Exnessの取引口座の「有効証拠金によって制限がかかるタイミング」、
「相場の状況と時間帯によっても制限がかけられるということ」、
そして「レバレッジ無制限の口座を使って無制限が解除されてしまうタイミング」までを考察していきます。
Exness(エクスネス)のレバレッジ制限
海外FXブローカーでは、おもに有効証拠金(口座資金)の額によって「使用できるレバレッジに制限」がかけられてしまいます。だいたいどのブローカーであってもそうです。
最大レバレッジを制限されてしまうことはブローカー運営の仕組み上、仕方のないことであり、私たちトレーダーは「レバレッジ制限」がかけられるということを前提にしてトレードをしていかなくてはなりません。
Exnessのレバレッジ制限(ついでにロット制限もあり)
Exnessでも「レバレッジ制限」はあるので、レバレッジ制限がかけられてしまう条件をチェックしていきましょう。
Exnessでは、
その取引口座の「有効証拠金」の金額によって選択できる「最大レバレッジ」は変わります。
ポジション保有中であっても一定の有効証拠金額を上まわった時点で自動で制限がかかります。
時間帯によっても最大レバレッジが200倍までに制限がかけられます。
レバレッジ制限があることは指標時のみのハイレバの悪用を防ぐためのものであり、ある程度は仕方のないことといえます……。実際多くのブローカーでかかります。
ロット制限もあり
Exnessでは最大ロットサイズが「200」ということになっていますが、時間帯※によって「20」にまで制限されます。
日本時間の早朝からロンドン時間がはじまる前まで(6時〜16時)
少額ロット用のスタンダードセント口座を除く
Exness(エクスネス)のレバレッジが制限されるタイミング
有効証拠金によってレバレッジ制限がかかる
「有効証拠金」の金額によってレバレッジ制限はかけられ、
これは含み益を含んで判定されるということです。
Exnessはボーナスを提供しているブローカーではないので、
単純に「現金残高 + 含み益」で判定されます。
レバレッジ制限がかけられてしまう有効証拠金の水準としては以下。
有効証拠金が次の金額(USD)未満のときにのみ、その「最大レバレッジ設定」が利用可能となります。
Exnessの有効証拠金による利用可能な最大レバレッジ
【取引口座の有効証拠金が】
- 0〜999ドル では 1:無制限
- 0〜4,999ドル では 1:2000
- 5,000〜29,999ドル では 1:1000
- 30,000ドル以上 では 1:500
メジャー通貨、エキゾチック(マイナー)通貨、ゴールド、シルバーに適用
1:無制限のレバレッジは一定の取引条件を満たした後、口座の有効証拠金が1,000ドル未満のときに利用可能。
追記:2021年8月30日より利用可能なレバレッジに変更がありました。さらに有利な条件になっています。
追記:2021年3月20日より利用可能なレバレッジに変更がありました。より有利な条件に。
円口座であってもドル換算の水準で制限がかかります。
Exnessでは複数口座が持てますが全部の取引口座が制限されるわけではなく、
そのひとつの取引口座の有効証拠金額が一定額を上まわったときに、その取引口座の最大レバレッジに制限がかかります。
仮想通貨のレバレッジ
仮想通貨、エネルギー、株価指数は口座の有効証拠金に関係なく200倍固定レバレッジ(一部の銘柄を除く)です。
追記:BTCUSD、ETHUSD、US30、US500、USTECのレバレッジは400倍に引き上げられました(2022年1月27日より)
ドル円やユーロドル、ゴールドは有効証拠金によって利用可能となる最大レバレッジは変わりますが、仮想通貨などの特殊なCFDはつねに固定レバレッジ。
時間によってレバレッジ制限がかかる
大統領選やFOMCなどの重大なイベント、
米国雇用統計などの指標、
週末と週明け、
早朝の時間帯など、
どこのブローカーを使おうともFXでは「レバレッジが制限される」「スプレッドが大きく開く」といった時間帯があります。
Exnessにおいても「実際のレバレッジは状況により低くなることがある」と説明されています。
Exnessでは、土日・祝日の市場の開始・終了前後の時間帯や、
重大な経済ニュース(指標)のときにレバレッジ制限がかかります(ほとんどの場合「1:200」になる)
Exnesアプリでレバレッジ制限中かを確認できるようになりました。
アプリ起動 →「取引」→ 銘柄名の横に赤い3本線がある場合は、証拠金所要額の引き上げ中(最大レバレッジ 1:200)となっています。
MT4 / MT5アプリ上の受信メールからもその日のレバレッジ制限の銘柄リストを見ることができます。これは毎日の朝にExnessから届いているものです。
銘柄による最大レバレッジ
ゴールド(XAU) や株式など、銘柄によってもレバレッジが変更される時間帯と必要証拠金要件は違います。
ゴールドのレバレッジ制限は、金属市場の休憩時間30分前以降となりますが、夏時間と冬時間では1時間かわってくることに注意です。
株式取引(個別の株式銘柄)では決算発表日に通常20倍だったレバレッジが5倍にまで固定されます。
株式取引の場合、ストップアウトも100%に変動することに注意です。
レバレッジ制限がかかる時間とその対策
Exnessでは、およそのレバレッジ制限がかかる時間帯は公表されてはいます。
突発的な経済ニュースのレバレッジ制限がかかるタイミングは検証のしようがありませんが、
Exness上陸当時、私がポジションをよく取っていたドル円、オージードルでは露骨にレバレッジ制限がかかったという経験はなかったです。
ポジション保有中のレバレッジ制限はポンドドルでは経験したように記憶しています。証拠金維持率は4ケタをキープしていたはずが、急に3ケタとなっていてあせったことはありました。
最近では200倍を超えるレバレッジでトレードすることがないのですが、1日に数回は時間帯によるレバレッジ制限はあるようです。
以上のように、ニュース・休日・時間帯によってレバレッジは変更されてしまいますが、
トレーダーはあらかじめ、そうなることを「知っていること」が大事だと考えています。
どこの海外FXブローカーでトレードするにせよ「レバレッジ制限」への対策は、
かかってしまうそのタイミングを知っておくことと、そもそも……
ポジションは証拠金維持率に余裕を持たせておくことが鉄則であり、
本来レバレッジ200倍を超えるようなトレードはいつだって危険な状態ということを知ること!
例:レバレッジが「無制限」から「2,000倍」に変わる瞬間
Exnessの「レバレッジ無制限」の口座を利用している場合には、有効証拠金が1,000ドルを突破すると最大レバレッジは2,000倍になります。
「レバレッジ無制限口座ではどのタイミングでレバレッジ制限がされるのか」が気になっているトレーダーは多いと思うのでポジションを取って検証してみました。画像で解説。
レバレッジが制限される瞬間
Exnessのレバレッジ無制限口座でポジションを保有し、含み益をゲットしました。
このとき、この取引口座の最大レバレッジはMT4の表示上限の21億倍!です。
徐々に含み益を増やすことに成功し、有効証拠金は10万円を突破しました。
おさらいとして、含み益と残高をあわせた有効証拠金が1,000ドルになると最大レバレッジが「無制限」から「2,000倍」に制限されます。
あくまで米ドル基準です。
このときのドル円のレートだと、有効証拠金がだいたい105,000円を超えたときから最大レバレッジは2,000倍になりました。
最大レバレッジが2,000倍になったことで、
証拠金を差し出さなければいけないということで「証拠金」に数字が反映されました(本来FXではこの状態が普通ですが)。
証拠金維持率も上記画像では2,000%ほどとなっています。
このあと有効証拠金が105,000円ほど(1,000ドル)を下まわると、口座の最大レバレッジは無制限に戻りました。
さらにそのあと、再び有効証拠金が増えるとレバレッジが「無制限」から「2,000倍」となりました。
ここまでをまとめると、
- レバレッジ制限は、有効証拠金が制限される水準になれば自動的にかけられる
- 有効証拠金が再び水準を下まわれば元の最大レバレッジに戻る
- 有効証拠金が再びその水準を超えていくとレバレッジ制限が再びかかるということ
レバレッジ制限がかかるのはあくまでそのひとつの口座だけです。
一方の口座で有効証拠金によって「レバレッジ制限」がかかっても、
同じタイミングでほかのレバレッジ無制限の口座でポジションを保有していたとしても、その取引口座の最大レバレッジはMT4の表示では21億倍!のままでした。
ちなみに画像のトレードのとき、この取引口座ではそのままさらに利益を伸ばすことができました。
Exnessではレバレッジ無制限のときに資金移動をすれば、ここからはノーリスクでさらなる利益を追うことだってできるのです。
海外FXトレードの「レバレッジ制限」への対策
おさらい:海外FX全般にいえることですが、
本記事の内容のとおり、多くの海外FXブローカーでは有効証拠金(口座資金)によって、あるいは重大なイベント時にレバレッジ制限がかかってしまうので、その対策として
- できるかぎり「レバレッジ制限」がかかってしまうタイミングを知っておくこと
- 証拠金維持率に余裕をもたせること
- 複数の口座、複数のブローカーをうまく使い分けること
以上のことがいえると思います。